前述のジオラマ「ふるさと」は、私にとって情景の作り込みがメインで 車両運転はそれほど心踊るものではないんです。でも孫はちがうんですね。とにかく早く電車を動かしたい。いろんな車種を走らせたい。ポイント切替を何度でもしたい。そんな孫の気持ちを汲み取って、「車両基地を作らねば‥」という思いに至りました。このジオラマの中でどのエリアを車両基地に変更できるか? 結論は、手前の牧場エリアを「引き込み線・保線区」に変更することとしました。10以上のユニットをつなぎ合わせてこの「ふるさと」はできているので、その1つの牧場を外し、新ユニットをはめ込むという作業です。気ままにやったので製作に半年程度かかりました。
変更前の「ふるさと」全景です。
手前の牧場エリアを外してここを「引き込み線・保線区」にします。
上の「牧場」を、下の「引き込み線・保線区」に入れ替えます。
この写真は、箕面市民展に出品したときのものです。
これが変更後の「ふるさと」です。
まず全体の印象は、以前の牧場があったときの方が落ち着きます、私は。
やっぱり緑の牧草地帯っていいですね。駅前広場、商店、水路、畑‥など、まわりの情景にも違和感なくマッチしています。
それに対し今回の引き込み線区は線路ばかりが多く、作業現場的な雰囲気でゆったり感がないような‥。
前述の写真の右側をアップしています。
右端には駅舎があり、本線の踏切を渡ってホームに行きます。
他は全て引き込み線で保線区のイメージです。車両もここに停留できます。
この保線区には小物をいろいろ集めたり作ったりしました。
カメラをもう少し引いて撮りました。
電車も侵入してきました。
実は、孫にもわかりやすいように、各線路には入線番号を表示しました。線路のポイント切替ヵ所はジオラマ全体で7つあるのですが、手元で操作するポイントスイッチにもこの線番をつけています。
引き込み線の本数を多くするため、高台の下をトンネル化しました。
保線区への入口です。
左端の踏切を渡って入口を入ったところから「引き込み線・保線区」のユニットになります。
以前は牧場の入口だったところです。
「ふるさと」全体の路線図をハンド書きしてみました。
・太線は本線
・細線は引き込み線
・1点鎖線はホーム
・点線はトンネル部
・各線に番号付与
今回製作の部分は、
5~9番です。
最後に、このジオラマ全体の防塵カバーを紹介します。
ジオラマはほこりを最も嫌うものです。
あるとき、飼いネコがこの上に乗ってアクリル板がへこみ、あわてて3本の補強(木製)をしました。
手前の引き出しにはコントローラと7連のポイントスイッチが入っています。